【関西レジェンド伝】青芝フック(3)力をつけ完璧やと思ったら漫画トリオ解散
【関西レジェンド伝】青芝フック(3)力をつけ完璧やと思ったら漫画トリオ解散
漫画トリオでさまざまなステージに立ち、話芸を鍛えられた。左が横山フック【拡大】 漫画トリオといえば、最初に「パンパカパーン! 今週のハイライト~」。これを3、4本やるので、新聞や週刊誌を読んでネタをつくってました。横山ノックさんは「新しいネタをつくろう」と常に言っていた。そのことに関してはすごかったね。次に中ネタに時事ネタをもってくる。だけど、実は本ネタはそんなに多くなかった。 同じネタでもやり方が毎日違う。たとえば、マイカーブームの話。「あ~ら、○○の奥さん、車買いはったの」。これを3人で続けていくわけやけど、○○のところを時の人の名前にしたりして毎回変える。最後は「火の車ですよ」というオチなんやけど、そこへもっていくまでを工夫しないと、ノックさんは満足しないわけです。 漫才はボケが脱線してツッコミが元に戻すのが仕組み。ノックさんは脱線しないとあかんし、上岡龍太郎(当時は横山パンチ)は脱線したらあかん。僕は中和剤ですわ。ノックさんの強烈なボケには、2人でツッコミ。弱いボケには上岡龍太郎がフォローして僕がツッコミ。そんな具合でバランスをとるんですね。桂米朝師匠に「君の役割は大事なんやで」と言っていただいたのはうれしかった。 子供のころの夢は電車の運転士。芸能界に入ってからは、飛行機に一度でいいから乗りたい、車を買いたいというのが夢に。ところが漫画トリオに入ったら、すぐに車を買って、飛行機で飛び回る生活になった。 忙しかったですわ。寝るのは移動中。一日で大阪-東京-北海道-福岡と移動したこともあった。大阪駅に着いたら僕が3人分の衣装を持ってバーッと走っていって、電車のドアにカバンを挟んで止めてる間に、ノックさんたちが駆け込んでくる。そんなこともよくありましたわ。 【続きを読む】
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