ベトナム人僧侶の男ら逮捕　偽装結婚疑い、寺院捜索

　偽装結婚で在留資格を更新したとして、兵庫県警組織犯罪対策課が入管難民法違反（虚偽申請）の疑いで、同県姫路市にあるベトナム系仏教寺院の僧侶グエン・バン・ナム容疑者（４２）らベトナム人男女２人を逮捕していたことが２８日、捜査関係者への取材で分かった。２人は「本当の夫婦で申請にうそはない」と容疑を否認している。　同課は２８日までに姫路市や埼玉県越谷市などの寺院３カ所を家宅捜索した。ベトナム系の寺院は在日の同胞が集まる交流拠点でもあり、２人がコミュニティーの中で知り合ったとみて捜査。他にも関わった人物がいるとみている。　捜査関係者によると、女は永住者の資格を持ち、別のベトナム人男性と結婚していた。数年前に離婚手続きをしてナム容疑者と婚姻届を提出したが、その後も前夫と同居していたとみられる。　２人の逮捕容疑は今年２月、ナム容疑者の在留資格を更新するため兵庫県内の入管施設でうその結婚生活を証明する書類を提出した疑い。逮捕は今月１１日。　ナム容疑者は留学生として来日し、在留資格を更新する必要があった。