政府、160億円で馬毛島買収 米軍訓練候補地
政府、160億円で馬毛島買収 米軍訓練候補地
政府は29日、米軍空母艦載機による陸上空母離着陸訓練(FCLP)の移転候補地となっている鹿児島県西之表市の馬毛島について、約160億円で買収することで地権者側と合意した。同日、売買契約の文書を交わした。複数の政府与党関係者が明らかにした。 難航していた訓練地移転問題が大きく前進する可能性がある。防衛省は地元自治体の理解を得ながら早急に施設を整備したい考えだ。 FCLPを巡っては、かつて厚木基地(神奈川県)で実施されていたが、周辺の騒音被害が深刻化し、東京都の硫黄島で暫定実施されるようになった。その後、空母艦載機の拠点が厚木から岩国基地(山口県)に移駐したことで、米側は岩国から約1400キロ離れた硫黄島よりも、約400キロの馬毛島に恒常的な訓練施設を整備するよう日本側に要求していた。 防衛省は同島のほぼ全域を所有する開発会社と交渉し、今年1月には確認文書をいったん取り交わした。その後、会社側で経営権を巡る争いが発生し、5月に交渉打ち切りを通告された。今秋から会社側との交渉を再開していた。 馬毛島は、種子島の西約12キロにある広さ約8平方キロの無人島。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 政府、160億円で馬毛島買収 米軍訓練候補地