ダイムラー、従業員1万人削減へ EVシフト相次ぐ
ダイムラー、従業員1万人削減へ EVシフト相次ぐ
メルセデス・ベンツの電気自動車を紹介するダイムラーのケレニウス社長=9月、ドイツ・フランクフルト(AP)【拡大】 高級車ブランドのメルセデス・ベンツで知られるドイツ自動車大手ダイムラーは29日、世界規模で少なくとも1万人の従業員を2022年末までに削減する計画を明らかにした。ドイツメディアが伝えた。計画により14億ユーロ(約1700億円)の人件費圧縮効果を見込み、電気自動車(EV)生産にシフトするための資金を確保する。アウディも7500人削減を今月発表したばかり。 世界各国の管理部門のポストを1割削減するほか、従業員の労働時間短縮などで計画を達成するという。 EVは部品点数がガソリンや軽油のエンジンを使った自動車より少なく、従来より少人数での生産が可能。ダイムラーは「自動車産業は史上最大の転換期にある」と強調し、二酸化炭素(CO2)を排出しないEV生産のため巨額の投資が求められていると説明した。 フォルクスワーゲン(VW)傘下のアウディも26日、従業員7500人を25年までに削減する計画を発表した。早期退職などを募って9500人を減らす一方、EV生産やIT化に対応するため、最大2000人分の仕事を新設するとしている。(共同)
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