【朝ドラのころ】斉藤由貴(1)スケバン刑事「麻宮サキ」から素の自分に戻れた「りん」
【朝ドラのころ】斉藤由貴(1)スケバン刑事「麻宮サキ」から素の自分に戻れた「りん」
「はね駒」の収録で初々しい着物姿を披露していた斉藤。女性新聞記者になるヒロインを熱演した=1986年撮影【拡大】 NHK連続テレビ小説の歴代ヒロインに迫る「朝ドラのころ」の12月は、1986年度前期の「はね駒(こんま)」に出演した斉藤由貴(53)。前年85年に「卒業」で歌手デビューし、ドラマ「スケバン刑事」で連ドラ初主演を飾って大ブレーク。一躍、時の人となった斉藤は、多忙な毎日の中でヒロインのりんを演じ、女優としての道を確立していった。 いまもその名残はありますが、当時の朝ドラのヒロインは駆け出しの女の子がオーディションを勝ち抜いて選ばれるというものでした。私は歌やドラマ、CMなどすでにいくつかの仕事をしていて、新人ではなかったので、その点では不安というか疑問もありました。 前年の上半期には、第1回の「東宝シンデレラ」(1984年)でグランプリに輝いた同じ事務所の沢口靖子さんが「澪つくし」のヒロインを演じました。彼女は正統派で、東宝芸能のナンバーワンとしてデビューし、あとから半分アイドルのような私が出演。「いいのかな」とそこでも疑問に思いましたね。 当時の私は尋常ではないほど多忙を極め、休みも半年に一度ほど。自分の社会的立ち位置や受ける仕事のプレッシャーをリアルに体感し、判断する冷静さを持てなかった。大きな仕事が怒濤のように来ていた時期なので、「すごい」とか「どうしよう」とか考えずに、とにかく仕事に飛び込んでいました。 大きな流れの中に、フジテレビの主演ドラマ「スケバン刑事」で演じた麻宮サキ役があったのですが、あの作品は私にとっては異質でしたね。あのような劇画ドラマは、今でいえば戦隊ヒーローもので「イケメン俳優の登竜門」的な作品。でも私には、「変身!トーウ!」とヒーローを演じる気構えも割り切りもなく、それがぎこちない演技として映ってしまいました。視聴率もよく、評判もよかったけれど、正直にいうと最後まで、なじみにくかった作品でした。 【続きを読む】
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