秋元衆院議員事務所を捜索　ＩＲ参入巡る不正資金移動疑惑で

秋元議員の事務所に家宅捜索に入る捜査関係者＝１９日午後、東京都江東区　（撮影・宮崎瑞穂）【拡大】 　日本でのカジノを含む統合型リゾート施設（ＩＲ）事業への参入に関心を寄せていた中国企業の日本法人側が、無届けで海外から現金数百万円を持ち込んだとされる事件で、東京地検特捜部は１９日、外為法違反容疑の関係先として秋元司衆院議員（４８）＝自民、東京１５区＝の衆院議員会館（東京・永田町）内の事務所や地元事務所（東京都江東区）を家宅捜索した。　中国企業関係者が昨年４月、当時国土交通副大臣だった秋元氏と面会、参入への協力を求めていたことも判明した。関係者によると、中国企業の関係者は昨年４月に国交省を訪れ、秋元氏と面会。ＩＲを誘致していた北海道留寿都村の幹部も同席した。特捜部は不正な資金と秋元氏側の関連を調べ、立件の可否を慎重に検討している。　秋元氏は同日午後、ツイッターで家宅捜索を認めた上で「大変ご心配おかけしてすいません。ただ、私は、不正なことには、全く関与しておりません。何があろうとも主張してまいります」とコメントした。　秋元氏はＩＲ誘致推進派で、２０１７年８月から昨年１０月まで内閣府副大臣でＩＲを担当し、観光施策を所管する国交省の副大臣も兼務していた。