【場面カット】”新生バディ”の掛け合いにも注目の原田泰造&内田理央
『おっさんずラブ』(2018年)の好演が評判を呼び、直近では連続ドラマ『向かいのバズる家族』、『来世ではちゃんとします』に主演。8月には主演舞台を成功させた内田。本作で演じる華子は、正義に対して強いこだわりを持ち、捜査のためなら政治家である父親の名を躊躇なく使う“捜査ファースト”の刑事。一方では、浦安に負けず劣らず方向音痴で、どこか愛きょうのある女性。浦安刑事こと“やっさん”にも遠慮なくツッコミを入れる。原田と内田、新生バディの掛け合いにも注目だ。
内田は「刑事ドラマの撮影はどうしても緊張するところがありますが、(原田)泰造さんが穏やかで優しい方なので、現場は笑顔が絶えませんでした。やっさんと華子のコンビ感をできるだけ早く出したいと思い、泰造さんと撮影前にしっかりと相談しました。実際、2人とも方向音痴ということがわかる場面を撮影した時、自然とやっさんに華子がどんな風に話をしているのかを演じられて、最初からコンビネーションはバッチリでした!」と、手応えを語っている。
一方、最もチケットが取れない人気落語家の一人でありながら、近年は俳優として『ルーズヴェルト・ゲーム』や『下町ロケット』で重厚な演技を披露してきた談春。本作で演じる河辺は、部下に振り回されているようで、締めるべきところはしっかりと手綱を締める男。部下とも確かな信頼関係を築き、班員一丸となって難事件に立ち向かう。
談春は「幸せに向かって一直線に向かうヤツのことを昭和の時代には“要領がいい”と言ったと思います。令和の時代は回り道をせず、最短距離で行くヤツを“頭がいい”と言うようになりました。でも一直線に行くのがいいことなのか? そもそも幸せは一直線で行けるものなのか? “はぐれる”とは、そのアンチテーゼだと僕は思います。はぐれること、すなわち回り道をすることを美化するつもりはありませんが、回り道に価値がない、無能だから回り道をしている、そんなことではないんですよ。なぜ令和のいま、『はぐれ刑事』を作るのか、そんなところに多少の意味があるのでしょうし、作り手の“使命”を受け止めつつ、河辺を演じています」と、熱い思いを語っていた。
このほか、事件関係者には、美しすぎるIT社長役に紺野まひる、総合商社社長役に佐戸井けん太、その秘書に逢沢りな、同社取締役で創業者一族の御曹司役に忍成修吾、殺人事件の第一発見者役に藤井美菜らの出演が決定。
また、中堅刑事・真島志乃役には、金曜ナイトドラマ『家政夫のミタゾノ』の家政婦役でおなじみのしゅはまはるみ。さらに、占い師の言うことをすぐに信用する浦安の妻を真飛聖が務める。