さまぁ~ず 天下取っていない

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さまぁ~ず 天下取っていない
インタビューで語る、さまぁ~ずの大竹一樹(左)と三村マサカズ(撮影・小沢裕)50歳を超えた今もオール新ネタの単独ライブを開催し、この秋も2本の新番組を含む8本のレギュラーを抱えるお笑いコンビ、さまぁ~ず。常にお笑い界の先頭集団にいながら、「まだ1度も天下を取っていない。70までには天下を取りたい」と話す。コロナ禍でのお笑い、第7世代の台頭、東京のお笑いへの思いなど、大竹一樹(52)、三村マサカズ(53)の2人に聞いた。

【写真】さまぁ~ずの大竹一樹と三村マサカズ

   ◇   ◇   ◇

4月の緊急事態宣言前、新型コロナウイルス感染拡大の深刻さを最前線で感じた。2年9カ月ぶりに開催した単独ライブ「さまぁ~ずライブ12」は3月下旬。大規模イベントがギリギリできていた時期で、無事千秋楽を終えた翌日には宝塚歌劇などの大手も公演中止を発表するというタイミングだった。

三村 半年以上も前のことだけど、思い出してもうるっときます。お客さんも大変な中を来てくれて、笑ってくれて。

大竹 お客さんが全員マスクというのは見たことがない光景。笑ってるかどうか分からなくて心配なので、あまり見ないようにしてましたが(笑)、笑ってもらえたなら最高です。

コロナ禍でバラエティーの現場も様変わりし、「思いっきりやりづらい」と話す。

大竹 (スタジオ観覧の)客の笑いがないから善しあしが分かりづらい。アクリル板4つ向こうの話は聞こえにくい。マスクして表情が分からないロケというのもなかなか難しい。反省会もできないし、育たないですよね、何も。街のかわいい子も、「この1年がいちばんかわいいのに!」という人がマスクで顔見えなくてスカウトされない。

三村 2019年以前の感じに、この先ならないんじゃないかと考えるとすごく悲しい。

自粛期間中は「不要不急」のワードが席巻し、エンタメ界も直撃を受けた。

大竹 不要不急の存在だという危機感は、この業界の人は全員感じたんじゃないですかね。芸能とか余興とかが要らない感じに思われるし。だからこそ「久々に笑いました」とか言われると、お笑いやっててよかったなと。

三村 こういう時こそ笑いたいよねとか、笑いが必要だということを、俺らからは言えないんだよね。そりゃあ医療の方が大切だし、自分から「俺たち必要でしょ?」とは言えない。そこは周りの方が言ってくれるとありがたい(笑)。

テレビ界は「お笑い第7世代」が台頭中。次々と番組枠を獲得し、勢力を広げているが、脅威とまでは感じていないようだ。

三村 すごい面白かったら脅威だけど。(慌てて)いや、すごい面白いですけどね(笑)。本当に器用でうまいけど、「時代変わったな!」とか「見たことねえな!」まではいっていないような気がする。強気に言っちゃうと、同世代でも第7世代でも、まだ俺ら戦えるな、って。

大竹 そもそも俺ら、全然会わないんですよ第7世代(笑)。事務所にもいないし。先輩にイジリー岡田さん、後輩につぶやきシローがいるだけなので(笑)。

10月から、テレビ朝日で新番組「さまぁ~ず論」(月曜深夜1時56分)がスタート。ゲストと語り合う番組は久しぶりだ。テレビ東京とのタッグで、生観覧トークライブと配信を組み合わせた「さまぁ~ず東京」(毎月開催)も始まったほか、8月にはユーチューブ「さまぁ~ずチャンネル」も開設した。新しいジャンルに積極的に進出しながら、トーク、MC、コントライブと死角がない。

三村 デビュー当時は何もできなかったのに、いろいろやってきたことが自信になっているのかな。堂々としています(笑)。年齢的な開き直りもありますね。50超えたらある程度堂々としていないと。

30年以上、お笑い界を生き抜いてこられた極意を聞くと、20代後半からの低迷期の経験を挙げた。22歳の時に冠番組を含む8本のレギュラーを抱え、3、4年後にすべて失うという悔しい経験をしている。30代から力を合わせて実力を磨き、壁をよじ登ってきた。

大竹 全部いっぺんに終わる恐怖を知っているので、何の仕事が来ても「こうした方が面白くなる」と、真剣に取り組まずにはいられない部分は、ある意味強みかもしれません。技術はないけど、コンビの強さはあるのかなと。

三村 あの恐怖を今の若手はまだ知らないと思います。以前、澤部に「1回どこかで落ちるよ」って言ったことがあるんです。1回も落ちてないけど(笑)。

西のダウンタウン、東のさまぁ~ずと位置づけられて久しい。

大竹 関東の若手の目標になれているならうれしいけど、僕らが東京出身だという認識が一般の人にあるのかどうか。お笑い=関西の人、というのが世の中の認識なのかもしれない。取材を受けても「大阪の人ですよね」と聞かれたり、発言が関西弁に変換されることもよくありますから(笑)。

三村 実際、大阪から上京して、売れてやる!ってのし上がっていくパワーはすごい。そのがっつきを根本に持てていない弱さが東京っぽさだとすれば、それでいいかなって。

10年後を聞くと、「天下を取りたい」と、照れ屋な江戸っ子から意外なほど明快な答えが返ってきた。

三村 だってまだ天下を取っていないんです、1度も。お笑い年表に載らない存在。第3世代のウンナンさん、ダウンタウンさんは絶対載るんです。その前のひょうきん族も載るし、ボキャブラもめちゃイケ世代も載る。ちょうど俺らは載らない。歴史上、名をはせなかった偉人たちに共感しますよ。70で天下を取る可能性も残しているので、ほかが万が一落ちてきたら何とか(笑)。

大竹 いまだに目指しますよ(笑)。

◆「さまぁ~ずライブ12」の模様を収めたDVD、ブルーレイ(ポニーキャニオン)が21日に発売される。商品知識がなさすぎるアパレル店員、喫茶店で謎の朗読劇を始める文学青年など、ちょっと面倒なダメ人間に常識人が全力で巻き込まれる5本のコントを中心に構成。大竹は「ちゃんとできないのに、ちゃんとやれてる風に生きているやつがネタ的に好きなんです。我々の中にもそんな一面があるので」。

【梅田恵子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能記者コラム「梅ちゃんねる」)

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