鞘師さん:決断して自分の人生が変わるということに対しての恐怖とか、それを決断することの怖さはあったけど、自分の中で “もっと、もっと”って思ってる最中だったんです。なので、グループを卒業すことを決めた当時は、そういうものを手放すっていう気持ちよりも大人になった時のことを考えて、将来のことを考えて行動した方がいいんじゃないかなって思い始めたっていうのがメインなんです。ニューヨークへダンス留学鞘師里保の軌跡--ダンス留学で何を感じましたか?
鞘師さん:留学して多種多様なダンスを間近で見ることができて、こういう新しいものもあるんだなって、自分も自分で思ってた範囲を崩していかなきゃいけないなと感じました。でも、今までの自分があるからこそ自己表現になるんだなというのもあるで、無理して違うことしようっていうのも違うし、いままでの型に支配されて表現がそれだけになってしまうのも違うし、バランス感覚が大事なんだなって気づいたところはあって。いままでだとこれだって思ったものを信じてずっとやってる意識が強かったので、そういう意味ではいろんなものを壊しつつ、自分ならどう表現するか考えていけたらいいなと思っています。でも、それって作品によってバランス感覚の割合って変えていかなきゃいけないので、そういう柔軟性を今後学びながら、ダンスとしての表現も幅を広げていけたらと思ってます。今後について--今やりたいことはありますか?
鞘師さん:人前に立ってパフォーマンスしたいっていう気持ちや野望があるので、そういう機会が生まれたらいいなって思ってます。やっぱりステージに立ってパフォーマンスしてると、見てる人たちからのエネルギーを受けて自分自身もエネルギーを出してるなっていう実感があるので、もっとファンの人だったりライブに来てくれる人とか、そういう人たちと一緒にエネルギーを分かち合う機会、ご時世的にいつになるか難しいところもあると思うんですけど、ライブパフォーマンスがしたいですね。
--活躍を期待しているファンに対して思うことは?
鞘師さん:ありがたいことにファンの方には「こういうことしてほしい、ああいうことしてほしい」ってたくさん期待していただいている部分があるんですけど、いい意味で期待を裏切り続けていきたいなって思っていて。いい意味でのサプライズ、期待を裏切ることによるサプライズが生まれてくると思うので。今回出演させていただくドラマも、ファンの方はまさか私が復帰早々ドラマに出ると思ってなかったと思うんですよ。歌とダンスで何かをやっていくんだろうなっていう中での裏切りだったと思うので。一番直近で裏切った、サプライズできたというのはドラマのことだと思います。