【写真を見る】レトロビューティーな制服を身にまとった広瀬すず
脚本はドラマ「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」(2018年テレビ朝日系)や映画「テルマエ・ロマエII」(2014年)の橋本裕志氏、演出は「松本清張ドラマスペシャル・三億円事件」(2014年)、「やすらぎの郷」(2017年)、「やすらぎの刻~道」(2019~2020年、全てテレビ朝日系)などの藤田明二氏が担当。主人公だけでなく、日本人の手で航空事業を立ち上げ、日本の空を取り戻そうという、壮大なミッションに挑んだ男たちの熱き戦いも紡いでいく。
戦後初のキャビンアテンダントを演じる広瀬は、劇中ではレトロビューティーなエアガールの制服を着用。「身に着けただけでちょっと気取ってしまうような(笑)、モチベーションが高まるユニフォーム。衣装合わせで着てみたとき、役柄のイメージが広がったので、すごく安心しました」と語った。
また、「激動の時代を駆け抜けたさまざまな人たちの感情が織り交ぜられていて、とても複雑で深いストーリーなのですが、それらをポップなシーンを交えて描きだしています。日本にもかつてこんな物語があったんだと、知ってもらえる機会になったらうれしい」と見どころを明かした。
■ 佐野小鞠役・広瀬すずコメント
――この作品への出演が決まったときのお気持ちを教えてください。
これまで日本の航空事業の歴史についてあまり触れたことがなくて、もっと昔のことと勝手に思いこんでいたのですが、戦後エアガール第1期生の方が現在90歳代と伺って、意外と近い時代の出来事だったんだなと驚きました。当時の日本と世界のやりとりや衝撃的な国際関係など初めて知ることばかりで、「こんなことが起きていたんだ!」とドキドキしながら脚本を読ませていただきました。
――テレビ朝日のドラマ初主演となりますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
初顔合わせの方ばかりかなと思って現場に行ったら、以前お世話になったスタッフさんがいらして「久々にお会いできたね~」と、うれしくお話ししました。とても心地よい時間の流れ方で撮影を進めてくださって、充実した日々を過ごすことができました。
――CA役を演じるのは初めてとのことですが、エアガールの制服を着た感想は?
飛行機の窓から空を見ると、異空間に浸って現実を忘れられるような感じがするんです…。飛行機は私にとってそんな空間でしたし、エアガールの衣装は身に着けただけでちょっと気取ってしまうような(笑)、モチベーションが高まるユニフォームだなと思いました。衣装合わせで着てみたとき、役柄のイメージが広がったので、すごく安心しました。
――視聴者の皆さまにメッセージをお願いいたします!
戦後初めて日本で航空会社を作ろうと頑張った人々の思いや、小鞠をはじめ、激動の時代を駆け抜けたさまざまな人たちの感情が織り交ぜられていて、とても複雑で深いストーリーなのですが、それらをポップなシーンを交えて描き出しています。日本にもかつてこんな物語があったんだと、知ってもらえる機会になったらうれしいなと思っています。
■ 「エアガール」あらすじ
1928年、東京の下町で小さな町工場を営む両親の元に生まれた佐野小鞠(広瀬すず)は、飛行機部品の生産を手掛ける父の影響で空へのあこがれを募らせ、パイロットになりたいという夢を抱きながら大きくなった。しかし、兄は神風特攻隊として出撃して戦死。両親も東京大空襲で亡くしてしまい、ひとりぼっちとなった小鞠は、料亭を営む叔母・千代の元に身を寄せることに。おかげで高等女学校だけは卒業させてもらったものの、料亭の手伝いに明け暮れる日々を送っていた。
そんなある日、小鞠は料亭の一室から「日本の空を日本人の手に取り戻したい!」という決意みなぎる熱い言葉を耳にする。声の主は、逓信省航空保安部長の松木静男。日本は終戦後、GHQによって一切の航空活動を禁じられていた。さらに、吉田茂首相の側近・白洲次郎は日本の航空事業を海外企業に委ねた方がよいと考えていた。
だが、松木はどんな困難が待ち構えていても日本人の手で航空事業を始めるべきという、固い信念を抱いていた。松木の話に感動し、思わず聞き入ってしまった小鞠だったが、彼の若き部下・三島優輝に立ち聞きをとがめられてしまう。しかし、これが2人の運命の出会いとなる。
1951年、GHQと粘り強く交渉を重ねた松木の熱意が実り、ついに戦後初の日本の航空会社「日本民間航空」が発足する。既に社員となっていた三島からエアガールを募集していると聞いた小鞠は、飛行機の仕事に関わりたい一心で応募を決意。しかし、エアガールは最先端の超人気職。とんでもない倍率の試験が待ち構えていた。
その後、数々のピンチを乗りこえて何とか合格した小鞠だったが、入社式からわずか1週間後、あわただしく試験飛行に臨むことになる。(ザテレビジョン)