「そうはみえない」とよく言われますが、元陸上自衛官です。今回は教育期間のエピソードをお話ししたいと思います!
ほんとに自衛官でした
陸上自衛隊では入隊してから6カ月間、教育隊と呼ばれる部隊に入り、そこでの適正や成績、本人の希望などにより、その後それぞれの部隊に配置されます。
教育期間は3ヶ月ごとに前期、後期と分かれており、前期では自衛官としての基礎、後期では職種ごとの基礎を学びます。今回は最初の3カ月、前期教育で学んだことを少しだけお教えします。
入隊したらまずどんなことをすると思いますか? 迷彩服を着てほふく前進? テントをはって野営? 射撃訓練? もちろんこれらの訓練も行いますが、最初にやることは裁縫です。
迷彩服には必ず自分の名前、階級章がついています。まず、それらを縫いつけないことには迷彩服を着ることができません。ミシンもないのでひたすら手縫いです。
なれない裁縫に苦戦しながらもなんとか縫いつけ、班長(教育部隊においての指導者)にチェックをしてもらいにいくと…。
班長の手には定規があり、迷彩服に定規をあてて一言、「3ミリずれてる!やり直し!!」
ネーム、階級章には胸ポケットから何センチ、何ミリ、など細かい位置が決まっています。そこから少しでもずれていると班長からのOKがでません。しっかりはかって両面テープで固定しても、縫っているうちにずれてしまったりするので、また縫い直し…というのを繰り返します。
裁縫が終わると次はアイロン、靴みがきと続きます。ここでまず、メンタルが鍛えられるわけですね。まだまだ班長は最初なので優しいです。教育期間中、日を重ねるほど班長たちは鬼と化していくのですが、それはまた別の機会に…。
最近の私
松本江摩(まつもと・えま)
元陸上自衛隊。1995年2月2日生まれ。25歳。東京都出身。165センチ、「スリーサイズ? 測ったことありません」。血液型AB。趣味は料理、アイドル、カラオケ、ゲーム。特技、卵焼き、ほふく前進、モノマネ。