台風17号が九州に接近する中で開催した熊本公演。吉井はアンコールで「台風が来ている中、命懸けて来てくれて言葉にならない。相変わらずばかなロックバンドだけど、これからもよろしく。ドームで待ってるぜ」と観客6500人に呼びかけ、大歓声を浴びた。
結成30周年記念日の12月28日にナゴヤドームでスタートする初の3大ドームツアー。来年4月5日の東京ドームで全4公演を終了後、バンドは期限を設けず充電期に入る。
「ドームツアーは“シーズン2”の総決算。再集結して4年間、突っ走ってきて、ドームで100%を出し尽くして、一度リセットする。いろんなことに挑戦して、またイエローモンキーというホームに帰ってきたい」
「シーズン2」とは、04年に解散したバンドを「再集結」と称し再結成した16年1月以降の活動のこと。さらに進化し「シーズン3」に突入するための充電だと明かす。吉井は「曲を(作り)ためて、人間的にもいろんな経験をして、新しいイエローモンキーを見せたい。そんな遠くない未来にアルバム(の発売)とともにツアーもやりたい」と構想を描いた。
再集結後初のアルバム「9999」を引っさげての今ツアー。「アルバムを出すとパフォーマンスもこんなに変わるのかと実感した。バンドがまた一つ成長した」と手応え。「天道虫」などアルバム収録曲を中心にヒット曲「JAM」など22曲を披露した。
シーズン2でメンバー全員が50代に突入した。吉井は「40代、50代はまだハナ垂れ小僧だとおふくろに言われます。まだまだこれからだと思っている」。ドームツアーは4公演いずれも曲目リストを変えて臨む。イエモンの挑戦が楽しみだ。