花火や夏祭り、音楽フェス、ビアガーデン…例年、この季節は解放感やアクティブな気持ちを高めるイベントがめじろ押し。今年は中止・延期のニュースが相次ぎ、自粛ムードが人々の心に影を落とす一方で、プロ野球やサッカーJリーグは、入場者なしで開催していた公式戦で、制限付きながら観客を入れ始めました。明るい材料が出てきましたが、まだまだ慎重な行動も必要な昨今。自粛の疲れや、モヤモヤした気分を、少しでもリフレッシュして、明るく過ごしたいですね。
そんな願いをかなえるのが、今年も売り上げが好調なキリンビール「一番搾り」。2020年6月の缶出荷実績が前年比+16.2%(※1)と、最需要期の夏場に向けて好調な滑り出しとなりました。
おうちでおいしいビールを飲めば自然と表情も緩みます。暑い1日の締めくくりや一休みに渇いた喉を鳴らし、冷えた一番搾りで乾杯! いつもと違う日常であっても、その一杯のおいしさは変わりません。
※1 2019年6月・2020年6月の一番搾り缶出荷実績と比較
一番搾り19年の缶売り上げ8年ぶりの高水準(※3)
「とりあえずビール」。この言葉が象徴するようにかつてレストランや居酒屋、食卓を彩る定番はビールでした。特に夏場はビアガーデンはもちろん、野球観戦やナイター中継、屋台などの”風物詩”の傍らにある不可欠な存在でした。
昭和から平成、令和へと年号が変わり、時代は画一的な「定番」から、異なる価値観を尊重する「多様性」に向かい、若者を中心にビール離れが進展しました。ハイボールなど低アルコールの「レディ・トゥ・ドリンク(RTD)」飲料が好調だった影響もあり、2019年の国内ビール類市場(発泡酒、新ジャンル含む)は15年連続の減少(※2)と縮小傾向が続いています。
一番搾りにも市場縮小の影響が及ぶなか、キリンは17年からマーケティング改革を断行。一番搾りは消費者が求める「おいしさ」を改めて最優先に考え17、19年と矢継ぎ早にリニューアルを実施しました。
結果、上昇基調を取り戻し、19年は缶商品の売り上げが11年以来、8年ぶりの高水準(※3)を記録しています。また、今年はコロナの影響で消費が落ち込む中、20年6月の缶出荷実績は対前年+16.2%(※1)を達成しました。磨きをかけた味が、家飲み需要を取り込み、幅広い層に選ばれているようです。
※2 産経ニュース(https://www.sankei.com/economy/news/200109/ecn2001090038-n1.html)
※3 2012年~2019年の一番搾り缶出荷実績(キリンビール調べ)
おいしさに磨きをかけたリニューアル
多様性の時代にも選ばれる「おいしさ」の秘密は、製法や原料へのこだわりにあります。一番搾りは1990年の誕生以来、商品名の由来にもなっている麦から最初に出る麦汁のみでつくる製法を採用してきました。
キリンの一般的なビールは、麦汁をろ過する工程で自然に流れ出る“一番搾り麦汁”と、さらにお湯を足して取り出した二番搾り麦汁を混ぜています。これに対し、一番搾りは贅沢(ぜいたく)に一番搾り麦汁のみを使ってつくるうえ、原料は一般的な副原料を使用しない麦芽100%。しかも、麦のおいしい部分を厳選して使用することで、混じり気がなく、うま味の詰まった味わいに仕上げています。
リニューアルでは、ろ過の温度を下げ、雑味をさらに減らし、すっきりした味わいに磨きをかけました。さらに、香りや苦みを生む原料ホップの配合を変更し、”飲みやすく飲み飽きない”おいしさを新たなステージに引き上げ、消費者の支持を獲得しました。
オンライン飲み会の動画再生約170万回(※5)
自粛ムードの中、いつも当たり前と思っていた夏の光景が失われ、どう過ごせばいいのかわからないと、戸惑う人も多いことでしょう。ささいなことであっても日常を楽しむことが、閉塞(へいそく)感を吹き飛ばし、前向きな気持ちにさせてくれることもありまする。その一番身近な例が、おいしいものを食べることではないでしょうか。外出自粛やテレワークの波及などで生活スタイルが変化し、企業がリスクを抑えつつ、事業活動を続けるニューノーマル(新常態)を探るいま、ビールの楽しみ方にもその動きは波及しています。
総務省の家計調査(※4)によりますと、4月の消費支出(2人以上世帯の実質値)は「外食(給食を除く)」が前年同月比67.0%減と大幅に落ち込みましたが、ビールなど「酒類」は21.0%増と拡大。外食できず我慢を強いられる状況でも、「家飲み」でビールを飲むことが、暮らしの一服の清涼剤となっているようです。
家飲みが主流になる状況で、ニューノーマルとして急速に市民権を得たのが、ビデオ会議システムで仲間が集まる「オンライン飲み会」です。キリンは6月、タレントの田中みな実さんと指原莉乃さんが一番搾りを片手に、オンラインで語り合う動画「おいしいって、うれしい。」篇(へん)を公開し、ビールの新たな楽しみ方を提案しています。
「とり天」や「ゆで卵のハーブソルト掛け」という、お気に入りのおつまみをほおばりながら、一番搾りを味わう2人の幸せそうな表情が印象的です。「親と一緒にビールを飲むと大人になったと思わない?」などリアルな会話も共感を呼び、公開から1カ月で約170万回再生(※5)をしています。生活スタイルが変化しても、一番搾りは支持を集めているようです。
新たな日常でテレワークや「オンライン飲み会」が増える中、そんなときだからこそ、いつもと変わらず、おいしい一番搾りをお供に、うまく息抜きをしたいものですね。
※4 出典:総務省 家計調査報告(二人以上の世帯)2020年(令和2年)4月分
※5 YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=dBylRGgVHb8)の6月18日~7月20日の再生回数を参照。