60回はやっていますね。25歳頃から。
――きっかけは?
まあ、ひまつぶし。あと、献血する場所にドーナツとかアイスとか食べ物があったり、雑誌も置いてあったりしますし。それに、献血することで、自分のちょっとした健康状態も知ることができます。人の役に立つのに、そんな付加価値があるということで、行くようになりました。
――思いついたときに、ふらっと行く?
1回献血すると、ある程度の期間はできないので、それが過ぎたら行きます。新宿とか、有楽町とか。そろそろできるなって頃になると、「血を抜かれたい」って思う(笑)。
――抜かれるとスッキリ?
汚れた血液を抜かれると、新しい血液が生成されるというようなイメージ。もちろん自然に臓器で浄化されているので、あくまでイメージですけど(笑)。
――その献血の場に骨髄提供のポスターが?
ずっと見て見ぬふりでしたね。25歳から献血に行きだして、40歳でドナー登録しましたから相当な時間がかかっています。ちょっと難解な話だし、簡単に登録できることも知らなかった。
よく講演会で言うんですけど、骨髄移植という言葉の響きが大げさなんです。何か、骨髄っていう臓器を切り取ってしまうイメージ。これは変えた方がいいと思うんです。実際は骨髄液を抜くだけなのに。本当に一般の人は骨髄移植自体を知らないし、知っていても、よくは調べない。まあ、以前のぼくと一緒ですけどね。