「サマータイムマシン・ブルース」「幕が上がる」に続く本広克行監督の“青春映画3部作”となる「ビューティフルドリーマー」が6日から東京・テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国で順次公開される。
公開直前企画として冒頭から6分40秒までの本編映像が解禁され、本広監督と主演の小川紗良からコメントも届いた。
同映画は本広、押井守、小中和哉、上田慎一郎の4人の各監督が参加する実験的新レーベル、Cinema Lab(シネマラボ)作品。映像作家として世界的な知名度を誇る押井原案「夢みる人」の実写映像化で、劇中のせりふの半分以上が実は俳優たちの即興芝居という“エチュード=アドリブ”で構成されている。
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物語は、映画を撮ったことない美術大映画研究会の部員たちが「撮ろうとすると必ず何か恐ろしいことが起こる」という映研に伝わる“いわくつきの台本”の映画化に挑む。その言葉通り、部員たちが次々と予期せぬ困難やトラブルに見舞われる。果たして、無事にクランクアップできるのだろうか。
本広監督は「映画研究会のメンバーと斎藤工の即興芝居は特に見もの。また冒頭からこんなに本編映像解禁したのは僕自身初めて。ぜひ劇場に行く前にごらんください」と呼びかける。
主演の小川は「部室で古いフィルムを見つけてみんなで映写機にかけてみるという経験を私も映画サークル時代にしたことがある。一つ一つ確かめながら映写機に触れる緊張感やスイッチを入れた途端に聞こえるカタカタという音の高揚感など全てが追体験のようによみがえった。そんな冒頭シーンから私たちの即興芝居で作り上げている。どこまでが芝居でどこからが素なのか、絶妙に混ざり合った私たちの掛け合いが楽しめると思う」と語っている。