北海道の鈴木直道知事は23日、国の観光支援事業「Go To トラベル」の札幌市の一時停止を検討する意向を表明、国に利用者のキャンセル無料や事業者への補償を申し入れた。
道庁で記者団に明らかにした。停止期間は、国の感染症対策分科会で提言があった3週間を基本に検討。知事は「状況を踏まえ、苦しい判断だが検討せざるを得ない」と話した。
これまでGoToを継続する意向を示していたが、方向転換の理由について「分科会からの提言を踏まえ、首相の判断で大きく方向が変わった」とした。また「知事が判断するのは本当にきつい。止めたときにどのようなフォローがあるか、あらかじめ設定した方が不安が少ない」と訴えた。
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札幌市の秋元克広市長は市役所で「人の動きを止めるため、やむを得ない措置だ。期間は3週間程度とのことだが、感染状況に応じ、できるだけ短くしてほしい」と話した。
北海道は10月以降、札幌市で感染拡大に歯止めがかからない状況を受け、道独自の警戒度を4(国のステージ3相当)に事実上引き上げていた。