中国、ＷＨＯ報告に反論　新型コロナの初期対応「すぐ方策決めた」と強調

　中国外務省の華春瑩報道局長は１９日の記者会見で、中国の新型コロナウイルス感染症への初期対応に遅れがあったと指摘した世界保健機関（ＷＨＯ）の独立委員会の中間報告に反論した。「すぐさま断固とした方策を決め、感染と死亡を減らした」と訴え、最も早く世界に警鐘を鳴らしたと主張した。
　華氏は発症者がわずか４０人超にすぎなかった昨年１月１日に湖北省武漢市の海鮮市場を閉鎖し、流行判明からわずか３週間あまりで武漢を封鎖したと説明。早期の発見、報告、隔離、治療という方針を堅持、世界の新型コロナ対策のため時間を稼いだとし「このような成果は全ての国の科学者や医学の専門家が認めていると思う」と話した。

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　華氏は公衆衛生の取り組みは「中国だけでなく米国、英国、日本など全ての国が努力しなければならない」と述べ、中国だけの責任ではないとの思いをにじませた。
　一方、中国はＷＨＯがリーダーとしての重要な役割を果たすことを断固支持すると表明。引き続きＷＨＯと緊密に連携し協力する姿勢も示した。各国がＷＨＯを支持し、必要な協力をするよう呼び掛けた。（共同）