元大阪府知事で弁護士、橋下徹氏(51)が15日放送のニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の辞任で選定が必要になった後任について「誰がこようと、(東京都知事の)小池さんがリーダーになる」と私見を述べた。
森氏とは国会議員時代から不仲がささやかれ、大会の経費負担や会場見直し問題などでもバトルを繰り広げてきた東京都の小池百合子知事(68)。橋下氏は組織委と開催都市である都との力関係について、「今回のことで小池さんがやはり圧倒的に上になる。五輪をやったら小池さんが完全にリーダーですよ」と指摘した。
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パーソナリティーを務めるキャスター、辛坊治郎氏(64)も「今回の騒動が持ち上がった瞬間に、自分がもし小池百合子の立場なら千載一遇のチャンスだと(思う)」とし、「もともと五輪というのは自治体がやるものだから、トップは東京都知事なんだという。だけど、実質的な権力が都知事になくて森さんのところにあるというこの状況を一発逆転ひっくり返せる。森さんが留まろうが、辞めようが、自分のところに権力を持ってくる絶好の、最高のチャンスが生まれたとたぶん思った」と同意。
橋下氏は「だから今回後任の人事で誰がこようとも、絶対小池さんに政治力で勝る人はいないから、やはり小池さんがリーダーになると思います」と重ね、「小池さんがすごいのは、僕だったら真正面から森さんに『辞めてください、もうあなた駄目です』とわんわん言って大バトルになってしまうんだけど、じーっと見て、ここっていうときに会議を欠席っていう、あの振る舞いは政治家としては本当にピカイチ」と政治的手腕を称賛。「あのタイミング逃して一日ずれたら効果がないしね。もう森さんが辞めなければいけない流れがずっと出てくるなかで、小池さんのあの態度・振る舞いは身震いしました。政治家としては」と続けた。
小池知事は森氏の女性蔑視発言をめぐり、5日の会見では会長として適任かどうかの問いに言及を避けるなど、かばう姿勢も見せていたが10日に“反旗”を翻し、17日にも開催される見通しだった国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長らとの4者会談に出席しない意向を示した。