その他の写真(1/3枚)
タレント、せんだみつお(73)が27日、東京・墨田区の江戸東京博物館の小ホールで行われたお笑いイベント「はたけんじの爆笑塾」に出演、スペシャルゲストとしてトリを務めた。
「芸能界はパクリが大事。僕なんか人のネタをパクってばかりいるので、パク・リーと呼ばれています」「世の中、おかげさまより、諭吉さま。お金は大事ですよ」「僕が死んだら、しんだみつお。そうなる前に香典はお早めに」などと、どこまでが冗談か分からない漫談を披露。しかし、コロナ禍で半数以下の120人で“満員”の会場を一瞬、しんみりさせる一幕もあった。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
それはせんだの親戚も住む東日本大震災の被災地、福島県いわき市に震災直後、慰問に行ったときの思い出話だった。
「仮設住宅の前で大勢の人が集まってくれて、僕はイベントの司会。最後に地元の漁業組合の人がおいしそうな冷凍サケを1匹、提供してくれた。じゃんけんで勝ち抜いた人が1人、獲得することになったんです」と話し始めた。
「最後に残ったのが最前列の小さな男の子と、後ろの方の老婦人の2人だけ。僕が『さあ、どちらが勝つか。じゃんけん、行きますよ!』と2人に声をかけたら、老婦人が『せんださ~ん、私、いりませ~ん』と言ったその後のセリフに思わず、目頭を押さえました」と話して続けた。
「その婦人、『私は長生きしたから、いいんです。その子にあげてください』と言うんですね。会場からは拍手が起きました。すると、それを聞いた男の子が婦人に駆け寄ると、『どうも、ありがとうございましたっ!』と大きな声でお礼を言ったんですよ。また拍手がわきました」-。
【続きを読む】