人気グループ、NEWSの加藤シゲアキ(33)が2日、長編小説「オルタネート」で第42回吉川英治文学新人賞を受賞した。候補6作から武田綾乃さん(28)の「愛されなくても別に」とともに選ばれ、アイドルとして同賞を初受賞。ジャニーズタレントとして初の文学賞獲得という金字塔を打ち立てた。東京都内で会見に臨んだ加藤は「何でもやれるのがジャニーズのタレント」と快挙に胸を張った。
ジャニーズのアイドルとして歴史に名を刻んだ青年の顔は、喜びと達成感で満たされていた。
2日に行われた第42回吉川英治文学新人賞の選考会。「伸びしろがある」などと評価され、受賞が決まった加藤は東京・内幸町の帝国ホテルで開かれた会見にラフなパーカ姿で登場。直前に赤坂の所属事務所で吉報を聞いたといい、「だんだん実感が湧いてきた」と笑みが弾けた。
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2012年1月に「ピンクとグレー」で作家デビュー。当時はジャニーズタレントというコンプレックスを抱えていたが、「温かく迎えてくれた文芸界に恩返しができた」と感慨に浸った。
5作目の長編小説となった「オルタネート」は、高校生限定のマッチングアプリを通じて3人の運命が交錯する青春群像劇。アイドル初の同賞受賞の快挙を達成した。
芸能界の文学賞といえば、06年に本屋大賞を獲得したリリー・フランキー(57)の「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」、15年に芥川賞に輝いた又吉直樹(40)の「火花」があるが、ジャニーズタレントとして文学賞を初受賞。「東京-」と「火花」は映像化され大ヒットしており、NEWSの同僚、増田貴久(34)は本紙などに「ドラマ化する際はお声がけください」とおちゃめに祝福コメントを寄せた。
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