映画監督の濱口竜介氏(42)が、新作映画「偶然と想像」が第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞したことを受け6日、オンライン会見を行った。
濱口監督は「本当に小さなチームで作られた映画。会議室のようなリハーサル部屋で始まった映画です。撮影も2019年から始まったのですが、コロナの影響で撮影の状況を変えながら完成したものが、ベルリン国際映画祭という大きな映画祭で賞をいただけたことを本当にうれしく思っています」と喜んだ。
同映画は3話のオムニバスからなる初短編集で脚本も担当。平凡な人生に偶然起こる劇的な出来事を会話劇で描いた。
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受賞の知らせは今月3日。映画祭のアーティスティックディレクターからメールをもらったといい、「メールがきて。『電話でしゃべらせてくれ。悪い知らせではないから』ということで。ただ、私は英語ができないので、英語が堪能な方(スタッフ)と一緒にZoomで受賞のお知らせを直接いただきました」と振り返った。
最高賞である金熊賞は惜しくも逃したが、「銀熊賞だからというのはあまり思っていません。受賞のお知らせを聞いたときは、とてもうれしく思いましたし、そもそもコンペティションに入ることも、受賞することも期待はしていなかったので、すごく驚いています」と素直に心境を明かし、「金より銀が似合う映画ではないかと思っています」とはにかんだ。