ジャーナリストの池上彰氏(70)が日本や世界の重要なニュースを分かりやすくスタジオ解説するシリーズ。12日は「池上彰スペシャル! なぜ?コロナ禍で独り勝ち! 世界の覇権を目指す中国の野望」(後8・0、フジテレビ系)を放送する。
新型コロナウイルス確認から1年。強硬な海洋進出や食料外交、デジタル経済の急速な普及など習近平国家主席が描くシナリオの下、着々と動きを強めている中国の野望を池上氏が徹底解説する。
進行は高島彩。ゲストに足立梨花、梅沢富美男、ヒロミ、山内健司(かまいたち)。
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収録後、池上氏が取材に応じた。
--今回の収録はいかがでしたか
「ゲストの顔ぶれがバラエティーに富んでいて面白かった…んですかね?(笑) かなり深刻な話題も取り上げているからバランスが取れてよかったのかな、より親しみやすい番組になったんじゃないかな、と(笑)」
--中国という国を今、テーマに取り上げる意義は?
「尖閣諸島をめぐる中国の動きは日々報じられている。ただ、あまりにも毎日聞かされるものだから人々の関心がだんだん薄れてくる。本来は大事なニュースも毎日続くとニュースではなくなってしまう。たぶん中国はそれを狙っているんだろうと思う。日常的に“ここは中国の海だよ”と言い続けるうちに、いつしか世界中の人々がそれを当たり前のことだと捉えるようになる。きっと、その時を待っているんだろうな、と」
--具体的には?
「これはつくづく感じることだが、中国という国は時間の感覚が全然違う。物事を進めていく上で数十年くらいの長いスパンで考えている。そうなるとわれわれも飽きることなく、諦めずに“尖閣諸島では今、こういうことが起きているんだ”と常に言い続けなければいけないし、中国に抗議し続けなければいけない。そんな問題意識があって今回“中国の野望”というテーマを取り上げた」
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