V6の解散を聞いたとき、ついにこの日が来たかと思った。最年少の岡田が昨年40歳を迎え、メンバー全員がアイドルとは言い難い不惑に突入。個々の活動が活性化する中で、定期的にCDを出してツアーを行うグループ活動に、メンバーは限界なり疑問なりを感じるようになったのではないか。
SMAPが2016年に解散、嵐は昨年末に活動休止、TOKIOは今月いっぱいで独立。トップアイドルとして君臨し続けた彼らも、それを感じていたはずだ。
19年7月にカリスマ創業者のジャニー喜多川氏を失い、藤島ジュリー景子社長(54)、滝沢秀明副社長(38)の新体制になったことで拍車がかかったように思う。若いグループの育成に重きを置く滝沢氏よりも年上のグループは、事務所の判断を仰ぐのではなく、自身の将来は自身で考え決めることを選択している。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
森田以外にもこの1年で長瀬智也、中居正広、山下智久(35)、錦織一清、植草克秀がジャニーズとの別れを選んだ。
滝沢氏がタッキー&翼でデビューする以前に存在したグループはKinKi Kidsのみに。滝沢氏とほぼ同世代の関ジャニ∞もこれから40代に突入する。
今後のジャニーズ事務所は、彼らに続くトップアイドルの育成とともに、アイドルを“卒業”していく大人のタレントたちを、どうマネジメントしていくかが試される。(文化報道部編集委員・山下伸基)