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10月1日付で退団することを発表した宝塚歌劇団の特別顧問で専科スターの轟悠(とどろき・ゆう)が18日、大阪市内で退団会見を行った。昨年の9月末ごろに退団を決心したという轟は「心の中に退団しようというときがやってきたと気付きまして、自分の心に素直に従おうと思いました」と経緯を話した。
轟は熊本県出身で1985年に71期生として入団。雪組に配属後、97年にトップスターに就任し、「風と共に去りぬ」のレット・バトラー役や「凱旋門」のラヴィック役など、男役の第一人者として知られた。
2002年に故・春日野八千代さんの後任として劇団に残り、専科へ異動。「専科に残っていなければこれほど多くの方に出会うことはできませんでしたし、これだけ多くの役に巡り合うことはできなかった。残る選択をして正解だったと感じております」と振り返った。
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歌劇団の思い出を聞かれると「35年間、長すぎてあれもこれも出てきてお答えできません」と挙げたらキリがないよう。宝塚は「夢の世界であり、第2のふるさと」としみじみ語った。
今後は今年7月に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティと東京芸術劇場プレイハウスで行われる星組公演「婆娑羅の玄孫」で主演を務め、8月23、24日に大阪・ホテル阪急インターナショナル、9月21、22日にパレスホテル東京でディナーショーが予定されている。サヨナラショーなどは行われず、「雪組のトップとして退団するのでなければ大階段をおりたり、サヨナラショーをすることはないと決心しておりました。静かに退団させてほしいとお願いしました。それが私らしい」と理由を明かした。
退団後は「舞台は男役だけでと宝塚に入ったときに決めておりますので」としたが、「とりあえずはやめてから考えさせていただこうかなと思います」と言葉を濁した。
恒例の結婚について質問も飛んだが「実はお名前は言えないのですが一般の方なので…。とまでは用意していました! 募集しております」と報道陣を笑わせ、会見を締めくくった。