暗殺未遂の捜査は不要　ロシア反体制派の訴え棄却

　モスクワの軍事裁判所は２２日、ロシアの反体制派ナワリヌイ氏が毒殺未遂に遭ったとされる事件で、検察当局が刑事事件として捜査しなかったことを妥当と認め、刑事捜査要求を棄却する判断を示した。ロシア通信などが伝えた。同氏の弁護士は、判決を不服として上級裁判所に訴えると表明した。
　プーチン政権の影響下にある司法当局は、ナワリヌイ氏が毒殺未遂に遭った根拠はなく、捜査の必要はないとの立場を改めて強調した。
　検察側によると、昨年８月にナワリヌイ氏がモスクワに戻る機中で昏睡状態に陥った問題で、警察当局が今年２月まで予備捜査を実施した結果、「犯罪構成要素がない」として「刑事捜査を行わない」ことを決定した。（共同）

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