私が演じたヒロインの布美枝もそうですが、古きよき時代物の奥さま役に共通しているのは、大変なこともいい方向に進んでいくと信じて、夫に寄り添う姿だと思います。言葉には出さないけど、大らかに構えて陰で支える縁の下の力持ちという感じでしょうか。
私は人から尽くされるよりも尽くす方が楽です(笑)。祖母は、祖父の後ろに一歩下がって見守っている女性で、小さい頃から見ていた私の中にも自然とそういう意識があるのかもしれません。
「ゲゲゲの女房」から8年後、2018年度後期の「まんぷく」で再び朝ドラに出演させていただきました。安藤サクラさんが演じたヒロインの姉役で、主人公の家族というまた違った立場から朝ドラに参加できたのはとても楽しかったです。
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前回、布美枝が「東京のお母さん」として慕った貸本店店主役の松坂慶子さんは、「まんぷく」では母娘役になりました。「また背が伸びた?」と冗談を言って和ませてくれたり、平和な気持ちになれるんですよね。かわいらしくて、優しくて、食いしん坊で、素敵な方。そういうふうに年を重ねたいです。
要潤さんが演じた夫は売れない画家という設定でした。夫はのちのち大成功しますが、最初は夫婦でつらい現実に向き合っている役どころは「ゲゲゲ-」と同じで、そのときもけっこう耐え忍んでますよ。偶然ですが、富豪の妻を演じたことは一度もなくて、我慢することに耐えられるイメージなんですかね。
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