通常なら氷点下のウインターシーズンに開催する苗場ライブ。この日は気温15度で、晴天の春めいた日差しに残雪が輝く山々にユーミンの優しい歌声が響いた。
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暗闇の会場中央に宇宙船をイメージした円形状のステージ。宇宙服姿の松任谷はスポットライトを浴びると、コロナ禍で苦しむ地球から人類を新たな世界にいざなうように右手を高々と上げた。
収容人数50%以下となる約600人の観客に松任谷は「この1年、本当に長い道のりでした。きょうは本当に本当に、来てくれてありがとう」と万感の思いを込めてあいさつした。
ステージでは新アルバム「深海の街」からライブ初披露の「1920」など21曲を熱唱。新型コロナウイルスの感染予防対策でアンコールはできなかったが、美脚を露出した衣装で魅了するなど約2時間半、躍動した。
本番前には報道陣の取材に対応。ライブは昨年の苗場ライブ以来で、この日のリハーサルで珍しく汗をにじませると「まだ体が慣れていないところもある」と苦笑。
今回は苗場ライブ41年の歴史で初めて延期を決断。1972年のデビュー以降、「体調が優れなくても何とかなるという感じでやってきたけど、今度ばかりは真綿で首をしめられるような」と独特の緊張感を吐露した。
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