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フジテレビ系ドラマ「北の国から」シリーズの主人公・黒板五郎役などで知られる俳優、田中邦衛(たなか・くにえ)さんが、先月24日に老衰のため死去したことが2日、分かった。88歳だった。映画「若大将」「網走番外地」シリーズなど多くの作品で存在感を発揮。晩年は体力の衰えなどを理由に休業状態だった。故人を看取った家族はコメントを発表し、「幸せな役者人生を歩むことが出来ました」と長年支えてくれたファンや関係者に感謝した。
目尻の下がった顔や独特の口調で親しまれた田中さんが永眠していた。
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「家族に見守られながら、安らかな旅立ちでした」
訃報はこの日午後6時すぎ、遺族が発表。3月24日午前11時24分に老衰のため他界したといい、家族一同として「ファンの皆様をはじめ、多くの方々に支えられ、心に残る数々の作品に出会い、幸せな役者人生を歩むことが出来ました」と感謝の言葉をしたためた。
晩年は表舞台から遠ざかり、2010年公開の出演映画「最後の忠臣蔵」が遺作に。NHK広報局長を務める長女、田中淳子さん(56)ら遺族は「最期の日まで、皆様からの励ましを支えに、前向きに生きる気力と、周囲への感謝を持ち続けていました」と在りし日の姿をつづり、医療・介護チームのサポートのもとで「私たち家族も、共にかけがえのない時を過ごすことができました」と伝えた。
葬儀については「静かに見送ってほしい」という故人の希望により家族葬で営まれ、お別れの会の予定もない。
田中さんは、千葉・麗澤短期大を卒業後、1957年に「純愛物語」で映画デビュー。61年から始まった映画「若大将」シリーズでは、加山雄三(83)扮する若大将のライバルでコミカルな青大将役で人気者に。代表作はフジ系「若者たち」や映画「網走番外地」「仁義なき戦い」シリーズなど数知れず。
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