中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は18日、情報通信技術(ICT)を活用した車載の新技術を発表した。米政府の規制により半導体の調達が制限され、スマートフォンの製造に影響が出る中、生き残りをかけ自動車関連の事業に力を注ぐ姿勢を示した。
新技術は障害物の検知能力が高く、本格的な無人運転にも対応できる高性能レーザーや、独自基本ソフト(OS)「鴻蒙」(英語名ハーモニー)を搭載し、フロントガラスで映画鑑賞やテレビ会議ができる座席などに利用。半導体規制による影響は大きくないという。
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同社は自動車そのものの製造は行わないと改めて強調。「ICTに焦点を合わせ、メーカーが良い車を造るのをサポートする」と説明した。17日には中国の自動車大手、北京汽車集団が、ファーウェイの新技術を初めて搭載した新車を発表し、注目を集めた。
米調査会社IDCによると、米政府による制裁が響き、ファーウェイは2020年、スマホの世界出荷台数が22%減の1億8900万台だった。(共同)