緊急事態宣言は昨年4月、今年1月に続き3回目。午後8時から菅義偉首相が記者会見し、「多くの人が休みに入る機会を捉え効果的な対策を短期間で集中して実施することでウイルスの勢いを抑え込む必要があると判断した」と説明した。
背景にあるのは変異株の急速な感染拡大だ。菅首相は「このまま手をこまねいていれば、大都市の感染拡大が国全体に広がることが危惧される」と危機感をあらわに。そのうえで「感染源の中心である飲食に対する対策を徹底する。大都市における人流や都市間の移動を抑え、人の接触を減らすために踏み込んだ対策を実施する」とした。
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具体的な対策は、酒類やカラオケ設備を提供する飲食店への休業要請、プロ野球、Jリーグの原則無観客試合、感染リスクの高い部活動の禁止など。公園や路上での集団飲酒への注意喚起にも言及した。
東京五輪・パラリンピックについては「安全、安心の対策をしっかり講じる」と開催の考えに変わりがないことを強調。ワクチン接種のスケジュールは「希望する高齢者には7月末を念頭に、各自治体が2回の接種を終えられるよう政府を挙げて取り組む」とした。