体調不良のため3月に救急搬送され、東京都内の病院に入院している人間国宝の歌舞伎俳優、中村吉右衛門(76)の症状が、急性の心臓発作だったことが30日、分かった。松竹によると、4月下旬に医師の診察を受け、当面の間、療養に専念する必要があると診断された。
吉右衛門は3月28日、歌舞伎座「三月大歌舞伎」の第3部「楼門五三桐」に出演。終演後に訪れたホテルで体調不良を訴えて救急搬送され、集中治療室で治療を受けていた。関係者によると、現在は一般病棟へ移り、舞台復帰を目指して療養に専念している。
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5月12日からの歌舞伎座「五月大歌舞伎」公演の第3部「八陣守護城 湖水御座船」で、吉右衛門は佐藤正清役で出演する予定だったが、中村歌六(70)が代役を務める。
今月16日に行われた「五月大歌舞伎」の記者会見では、第2部「仮名手本忠臣蔵 六段目」に出演する、人間国宝で親戚でもある歌舞伎俳優、尾上菊五郎(78)が「治ってくれると思っています」と回復を祈っていた。