サキ米大統領報道官は4月30日、バイデン政権が進めてきた対北朝鮮政策の見直し作業を完了したと明らかにした。完全な非核化に向け、外交交渉を追求する方針。詳細は明らかにしていないが「北朝鮮との外交を模索し、米国や同盟国の安全を高められるような調整の取れた現実的なアプローチを追求する」と説明した。
サキ氏は東部ペンシルベニア州に向かう大統領専用機内で記者団に語った。「私たちの目標は朝鮮半島の完全な非核化のままだ」と強調、日本や韓国など同盟・友好国と協議を続けながら政策を遂行する考えも示した。
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完全な非核化の見返りに対北朝鮮制裁の全面解除や体制保証をするトランプ前政権の手法や、制裁などで圧力をかけつつ態度変更を待つオバマ元政権の「戦略的忍耐」は採用しないと明言した。
米紙ワシントン・ポスト電子版は30日、バイデン政権が日本や韓国、米議会などに新たな政策について説明を始めたと伝えた。バイデン政権は2月中旬以降、ニューヨークの北朝鮮国連代表部などを通じて接触を図ったが、北朝鮮側は対話に応じない姿勢を示している。(共同)