大戸屋、赤字４６億円に拡大　優先株発行で債務超過解消

　外食チェーンの大戸屋ホールディングス（ＨＤ）が６日発表した２０２１年３月期連結決算は、純損益が４６億円の赤字で、前期の１１億円から赤字額が拡大した。新型コロナウイルス禍が年間を通じて打撃となった。昨年末には１８億円の債務超過だったが、優先株を発行し、２１年３月期末時点で解消した。
　外食大手コロワイドは昨年秋、敵対的な株式公開買い付け（ＴＯＢ）を成立させ、業績不振の大戸屋ＨＤを傘下に収めた。今年に入り３０億円の優先株を引き受け、負債が資産を上回る債務超過状態の脱却にこぎ着けた。

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　２２年３月期の純損益は、メニュー見直しの効果などで８億円の黒字を見込む。実現すれば３年ぶりの黒字となる。コロワイドグループと共同で材料を仕入れ、コスト削減に取り組む。