帝国ホテルは12日、京都・祇園にある国登録有形文化財の弥栄会館(京都市東山区)を改修し、高級ホテルを運営することを決定したと発表した。2026年春の開業を目指す。新型コロナウイルス収束後の旅行や訪日需要の回復を見据え、外資系高級ホテルに対抗する。
22年4月に着工する予定で、総事業費は110億円の見込み。鉄骨鉄筋コンクリート造りで地上5階、地下1階建ての弥栄会館を地上7階、地下2階建てに改修する。一部建材の再利用などで外観はできるだけ維持し、約60の客室を備えたホテルに生まれ変わる。
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同時に発表した21年3月期連結決算は、売上高が前期比59・6%減の220億円、純損益は143億円の赤字(前期は24億円の黒字)だった。新型コロナで宿泊客が激減したことが響いた。
本業のもうけを示す営業損益は117億円の赤字(前期は31億円の黒字)で、1961年の東証2部上場以来初の赤字転落。22年3月期の業績予想は公表を見送った。