フジテレビは17日、海外ビジネス部門においてDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一環となる番組販売EC(Eコマース)システムを日本のテレビ局として初めて導入することを発表した。
現在、海外のテレビ局や映像配信プラットフォームと提携している番販ビジネスをIT化。インターネット上で番組の下見から販売までできるシステム「JET(Japan Entertainment TV programs market、ジェット)」を開発。同日から運用を開始している。
これまではメールで連絡を取り合っていたが、今後システムに会員登録した世界中のバイヤーは番組を簡単に購入することができる。言語は英語、中国語(簡体字)を標準装備、日本語にも対応している。
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全話放送が終了し、JETで海外番販が可能となった最新作は「監察医 朝顔」「ルパンの娘」をはじめ、「教場」「コンフィデンスマンJP」、また「東京ラブストーリー」「ロングバケーション」「白い巨塔」など多くの名作が掲載されている。バイヤーは、それらの作品をドラマのジャンルや脚本家、監督といったキーワードから検索することもできる。
セールスやシステム開発では、フジクリエイティブコーポレーション(FCC)やフジゲームスと連動。フジテレビコンテンツ事業部の東康之さんは「人々がAmazonやZOZOTOWNで気軽に商品をチェックして購入できるように、世界中のバイヤーが自由にアクセスしてフジの番組を購入できる。そんな新しい番販システムを作りたいと思い開発をスタートした。JETを使って日々情報を世界に一斉発信し、日本のコンテンツをもっともっと世界に広げていきたい」と話している。
また「セラー(売り手)として登録できる機能」を今秋目標でシステムに追加。日本の他のテレビ局やアニメ会社などさまざまなコンテンツホルダーがJET経由で世界中にセールスできるよう「映像コンテンツの総合ビジネス・プラットフォーム」を目指していく。