フジテレビ系「古畑任三郎」シリーズなどで知られる俳優、田村正和(たむら・まさかず)さんが4月3日午後4時20分、心不全のため東京都内の病院で死去していたことが18日、分かった。77歳だった。葬儀・告別式は親族で行った。同局系時代劇「眠狂四郎」のニヒルな二枚目からTBS系「うちの子にかぎって…」などのコミカルな役など幅広い演技力で人気を集めた。関係者によると、2018年には「十分やりきった」と事実上の引退を示唆していた。
哀愁漂う表情と豊かな長髪。ダンディーな独特の語り口調でも人気の田村さんが静かに逝った。
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マネジャーを約40年務めた江平光男さん(70)によると、死去から約1カ月後の15日に妻の和枝(かずえ)さんから訃報を受けたという。葬儀・告別式も親族で済ませており、“空白の1カ月”については、「派手なことを嫌う田村さんの遺言なのでは」と推測。和枝さんからは最期の様子などの説明はなかったという。
3カ月に1度のペースで故人と連絡を取り合うも「体調が悪いと聞いていなかった」と説明。2月に一部で重体説も流れたが、同月に電話で会話した際、検査入院をして体力維持を目的にリハビリをしたと報告を受けた。その様子は「特に変わりはなく、元気な声でコロナが落ち着いたら食事に行こうと話していた」。ただ、コロナ禍の中で外出が制限され「好きな散歩の量も減り、体力が落ちたのかも」と話していたという。
田村さんは映画スター、阪東妻三郎の三男として生まれ、兄の田村高廣さん(2006年死去、享年77)、弟の田村亮(74)も俳優という芸能一家に育った。
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