中国地方唯一のストリップ劇場として近年は女性客にも親しまれ、映画の舞台にもなった広島第一劇場(広島市)が20日、最後の営業日を迎えた。閉館の危機を何度も乗り越えてきたが、46年の歴史に幕を下ろす。地権者の意向で建物は取り壊され、跡地にはホテルが建つ予定。
開場時間の午前10時半には約120人が列を作った。幕が上がり、踊り子たちの舞が始まると場内は拍手に包まれた。新型コロナウイルスの感染対策のため、一部で入場規制も行った。広島市の男性会社員(49)は「この場所に来るのが日々の楽しみだった。文化の灯がまた一つ消えることが残念でしょうがない」と惜しんだ。
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1975年に開館。国内屈指の広いステージが特徴で、2019年にはこの劇場を舞台にした映画「彼女は夢で踊る」が公開され、注目を集めた。全国のストリップ劇場は客足の低迷などにより、最盛期から激減している。