渋谷すばるの音楽観/芸能ショナイ業務話

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渋谷すばるの音楽観/芸能ショナイ業務話
無数のギターが飾られた楽器店では、時間を忘れてギターを試奏した渋谷すばる=英ロンドン(ワーナー提供)【拡大】  関ジャニ∞の元メンバーでミュージシャン、渋谷すばるが1月28日に自身初のソロライブツアーをスタートさせる。自身初の海外公演となる上海、台北、香港公演も予定している。ロンドンで対面した渋谷は「生で聴く音楽はすごいじゃないですか。昔聴いていた楽曲を久々に聴くと当時の映像がよみがえったり気持ちを思い出したりする。自分が作っている楽曲も誰かの一つになれたらいいなと思っています」と力を込めた。 音楽を究めるために、15歳から22年間在籍したジャニーズ事務所を2018年末で退社。その後は東南アジアや欧米を旅しながら曲作りに没頭し、19年4月には外資系レコード会社、ワーナーミュージック・ジャパン内に自主レーベル「World art」を立ち上げ、10月に第1弾アルバム「二歳 」を完成。着実に成長を遂げている。 ロンドンの楽器街、デンマーク・ストリートではマラカスを両手に持って子供のように無邪気にカシャカシャと振っていたかと思えば、希少ギターを片手にまるで職人のような表情を見せる。どこの店でも気さくに声を掛けられ、音楽仲間の雰囲気にも溶け込み、「みんなすごい温かい。分け隔てや壁がないからすごい。仲間みたいな感じがいい」と満喫していた。 本能のままにシャウトする姿が印象的な渋谷だが、音楽に興味を持ったのは小学校高学年の時。テレビから流れてくるロックバンド、THE BLUE HEARTSのボーカル、甲本ヒロトの絶叫ボイスに目と耳がくぎ付けになった。 「最初の衝撃でした。親戚のお兄さんの家に遊びに行ったときに音楽番組でTHE BLUE HEARTSが歌っていて、ボーカルのほえた感じとか声の出し方とか子供心にすごく衝撃だった。『いきなり俺はこれを見てもた。いいのか…』っていう風になって」と楽しそうに述懐。続けて「そのあと、中学1年くらいの時に友達に『これ良いから聴いてみて』といわれたのが、またTHE BLUE HEARTSで。そこからいろいろ聴き始めました」と笑顔で明かした。 各国で養った感性で彩られるメロディーや詞は突然、頭の中に湧き出てくるという。「ずっと頭の中には何かあるんですけど、僕は何のタイミングで(メロディーや詞のアイデアが頭の中に思い浮かんで)来るか分からないんです。急に歌詞が湧いてきたり、ギターを弾いていたら、あれ?これ良さそうってなったり。そう思ったら、すぐにスマホに残したりしています。でも、全部(メロディーも詞も)一気に来ちゃうときもある。すごい慌てるんですけど、そういう時はパソコンに取り込んだりしています」とはにかんだ。 19年は海外と日本を行き来する日々を送った。1年を振り返り、「海外に行くと人種も文化も違うし、すごい刺激がもらえる。また、海外から戻ってくると日本の良さも分かるんです。同じところばかりを回っている生活をしていると、意外と見落としているものがたくさんあると思ったので、皆さんにも海外にいってほしい」と訴えた。 2020年の活動については「また海外に行こうと思います。いろんな刺激を受けて音楽作りをやっていく中で、自分が感じたことを自分なりの表現でアウトプットしていた先に楽曲を聴いてくれたり、僕のことを見てくれたりした人のきっかけになったら素晴らしいなと思ってやっています」とキッパリ。 続けて「自分の音楽で何かをしたいということは一切なくて、僕が感じたことをそのまま表現して、それが誰かのきっかけになれたらすごいことだなって。僕もいろんな音楽に救われてきたので、楽曲でこういうことが言いたいとか伝えたいとかじゃなくて、好きな部分や駄目だなと思う部分とかとらえ方は自由だと思うので、自分が思うがままに楽しんでいただいて、常に自分で居続ける。そういうことをこれからやっていければいいかなって思っています」と前を向いた。“第2章”を歩き出したミュージシャンの動向に注目が集まりそうだ。(ちゅん)
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 渋谷すばるの音楽観/芸能ショナイ業務話