【朝ドラのころ】小林綾子(4)母親役・ピン子さんに教わった目の玉集中演技

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【朝ドラのころ】小林綾子(4)母親役・ピン子さんに教わった目の玉集中演技
スタジオ収録が始まった小林(中央)の隣に、おしんの中年期、青年期を演じる乙羽さん(左)と田中(右)も応援に駆けつけた。両親役の泉(左端)と伊東四朗もにっこり=1983年2月撮影【拡大】

 女優、小林綾子(47)がヒロインの少女時代を演じた1983年度のNHK連続テレビ小説「おしん」。連載の最終回は、泉ピン子(72)からもらった貴重な助言や今も続ける多彩な趣味、そして再婚願望の話に…。女優として輝き続ける一方、人生を楽しむ穏やかな素顔ものぞかせた。(取材構成・森岡真一郎) おしんに寄り添い、常にかばってくれた母親を演じた泉ピン子さん。当時小学4年生だった私にも撮影中、熱心に演技指導をしてくれました。 私が怒るシーンの撮影に臨んだときです。「怒るときはね。目の玉を動かしちゃダメ。伝わらないの。じっと一点を見つめて、せりふを言いなさい」と教えてくれたんです。また、本番前にビスケットをほおばっていたら、「歯の間にはさまると、滑舌が悪くなるわよ。早くうがいしてきなさい」と注意してくれました。 その後も何度かドラマなどで共演させていただいていますが、「おしん」の撮影の合間に行かれたハワイ旅行のおみやげにキャンディーを買ってきてくれたり…。当時から本当にかわいがっていただきました。ほかの共演者も優しい大人ばかりで、今も大事にしている「おしん」の小道具もあります。奉公先から逃げるときに救ってくれた脱走兵役の中村雅俊さんから、劇中でもらったハーモニカです。 そのハーモニカは先輩の女優、音無美紀子さんが東日本大震災の被災地支援のために続けている歌のイベントで、今も吹かせてもらっています。曲は季節に合わせたものから、「おしん」で吹いた「庭の千草」までいろいろ。喜んでくださる方が多いのは、私自身の励みになります。 母の影響で当時から登山が好きで、今でも山仲間と秩父や百名山に登ります。私自身の座右の銘は「継続は力なり」。ソシアル(社交)ダンスのほか、時代劇の舞台や映画に出る機会が多いので、演技所作のためにも茶道はずっと続けています。表千家は講師の免状も持っていますが、まだまだ修業の身ですね。
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[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 【朝ドラのころ】小林綾子(4)母親役・ピン子さんに教わった目の玉集中演技