布マスク３万枚が不良品か　妊婦向け、厚労省が精査

　新型コロナウイルスの感染拡大防止策として妊婦向けに配る布マスクを巡り、自治体から不良品だと報告があったのは計約３万枚に上ることが２８日、政府関係者への取材で分かった。厚生労働省は市町村から返品された布マスクを精査するなどして詳しく調べている。　政府関係者によると、自治体から返送された布マスクには髪の毛や糸くずが入っていたほか、黄ばみや黒ずみなどの汚れも確認されたという。　厚労省は自治体を通して妊婦向けの布マスク約５０万枚の配布を進めていたが、不良品の報告が相次ぎ、２１日に配布を一時停止した。納入元の企業が回収を進めている。　加藤勝信厚労相は２８日の閣議後記者会見で「安全性に問題がないと確認されたら、速やかに配布したい」と述べた。