大阪で３人死亡、４４人感染　府内１５９７人に

　大阪府は２９日、新型コロナウイルスに感染した４０～８０代の男女３人が死亡したと発表した。このうち１人は、集団感染が指摘されている第二大阪警察病院（大阪市天王寺区）の患者の４０代男性で、基礎疾患があり、死亡後の検査で感染が分かった。この男性を含め男女計４４人の感染を確認。死者は３９人となり、府内の検査で判明した感染者は１５９７人に上った。　死亡した他の２人は、６０代男性と、集団感染が疑われるなみはやリハビリテーション病院（大阪市生野区）に入院していた８０代女性。いずれも基礎疾患があった。市感染症対策課によると、８０代女性は２４日に死亡したが、保健所内の情報共有が不十分で、２８日まで府に報告していなかった。　府によると、感染が判明した４４人のうち１５人が第二大阪警察病院の患者や医療従事者。なみはやリハビリテーション病院の関連では、医療従事者や濃厚接触者ら計５人の感染が明らかになった。　感染疑いの人に対する検査は６１４件実施され、陽性となった人の割合は７・２％。感染経路不明者は１２人だった。