杜けあき、黒木瞳ら宝塚ＯＧ５９人「すみれの花咲く頃」リモート合唱

ＹｏｕＴｕｂｅにアップされた宝塚卒業生による「すみれの花咲く頃」の歌唱に参加する杜けあき【拡大】

　宝塚歌劇団卒業生が、新型コロナウイルスの感染者の治療に尽力する医療従事者に向け、「すみれの花咲く頃」を合唱する動画が２９日までにＹｏｕＴｕｂｅにアップされ、反響を呼んでいる。　元男役トップの杜けあき（６０）ら６５期生の有志が呼びかけ、ＯＧ１２４人が賛同。第一弾動画は幕が上がると杜のソロ歌唱で始まり、黒木瞳（５９）、真矢ミキ（５６）、一路真輝（５５）ら男役や娘役トップ経験者を含むＯＧ５９人が次々と登場。それぞれの場所からリモートで美しい歌声を響かせた。　本紙にコメントを寄せた杜は「皆さん何かしたいと思っていたらしく、多くの人が手を挙げてくれました。同期には医療従事者になった者もいます。一般人、主婦になった仲間たちもたくさん参加してくれました。宝塚は団体美、群舞やコーラスも特徴の１つ。その良さがとてもよく表れているとＯＧとして誇りに思っています」と感謝。編集や音楽は５人のプロがボランティアで手掛け、「とても大変だったと思うので、心から感謝しています」とねぎらった。　自身は仙台市出身。東日本大震災で慰問した際、被災者から同曲をリクエストされてアカペラで歌った経験を振り返り、「この歌は心を軽やかに癒やしてくれる、爽やかだったり、華やかだったりする素晴らしい歌であると心から思いました」と音楽の力を協調した。他のＯＧ６５人による第２弾の動画も近く公開される。