コロナ軽症者用に100床完成 日本財団、家族用140軒も予定

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コロナ軽症者用に100床完成 日本財団、家族用140軒も予定
 日本財団は1日、新型コロナウイルスに感染した軽症者の療養のために東京・品川区の日本財団パラアリーナに設置したベッドなどの施設を公開した。 この日、完成したのは2035平方メートルのメインアリーナに設置された100床のベッド。個人スペースは約10平方メートルと広さがある上、パーテーションで囲まれ、机やロッカーも用意されている。屋外には簡易シャワー室やトイレも置かれる。 このほか、隣接する船の科学館の駐車場には60床が入る大型テントを用意。プレハブの災害復興住宅140軒も設置する。プレハブ住宅は1軒20平方メートルで風呂、トイレ、洗濯機付きの家族用。テントは5月下旬、プレハブ住宅は6月末に完成する予定だ。さらに今後、駐車場の他の部分などに必要に応じて新たな施設を設置する。 専門家の意見を受けて施設はすべて平屋とし、医師や看護師の疲労を少しでも和らげるように配慮。患者エリアの「レッドゾーン」、医師らが仮眠をとる休憩所などの「グリーンゾーン」、レッドゾーンとグリーンゾーンを行き来する際に防護服などを着脱する「イエローゾーン」を明確に分けた。 記者会見した笹川陽平会長は「海が見えるロケーション、医師と看護婦が効率的に動ける作り、ゾーン分けなど、世界初の施設といっても過言ではない」と強調。医療スタッフの招集や感染者の受け入れなど実際の運用は施設提供を受ける東京都が行うが、「食事の配布など重要だが都では難しい部分は財団が支援する」とした。 日本財団は4月3日に新型コロナウイルス対策施設を提供すると発表、準備を進めてきた。当初は1200床を用意する計画だったが、ホテルを利用した収容も始まる中で、笹川会長は医療従事者が勤務しやすく、収容者が十分なスペースを得られるようにしたと説明した。 パラアリーナは、東京パラリンピックを目指す選手やクラブが練習場として利用してきた。財団の提供発表以降、練習会場としての使用はできなくなっているが、笹川会長は「毎日練習していた人たちは快く練習を中止してくれた」と理解に感謝を表し、「終息すれば、直ちにパラ選手が練習できる施設に戻す」と約束した。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) コロナ軽症者用に100床完成 日本財団、家族用140軒も予定