志村けんさん、「エール」続投正式決定 来週以降も代役立てず登場

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志村けんさん、「エール」続投正式決定 来週以降も代役立てず登場
志村けんさん【拡大】

 3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎で死去したタレント、志村けんさん(享年70)が、NHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・0)に来週以降も代役を立てず登場すると正式決定したことが8日、分かった。存在感あふれる作曲家の役に注目が集まる中、制作陣が総合的に判断した。前日の7日放送回は番組最高の平均視聴率を記録。志村さんの熱演は、死してなお、輝き続ける。 新型コロナの影響で、4月1日から撮影を中断している「エール」。現時点では9月26日の終了予定だが、関係者によると、完全な放送分としては6月第1週までしか完成していない。 そんな中、志村さんの遺作となった演技は、制作陣にとっても一条の光だ。ドラマ初出演の今回、コントのとぼけた顔は封印。童謡「赤とんぼ」などで知られる作曲家、山田耕筰をモデルにした重鎮の作曲家、小山田耕三を渋く演じている。 昨年12月から3月6日まで撮影に参加。これまで2回登場した。最初は今月1日の放送回で、俳優、窪田正孝(31)演じる作曲家を目指す主人公・古山(こやま)裕一の存在に目をつけ、2回目は今月6日、レコード会社と契約させる救世主的な役割を演じた。 1日の放送直後に同局「あさイチ」に生出演した近江友里恵アナウンサー(31)は、「すごい引き込まれました」と涙。ネット上にも感動や絶賛の声が殺到したものの、志村さんの撮影分は少なく、亡くなった当初は代役が検討されていた。だが、その熱演と共演者との調和、視聴者の反応を総合的に考慮した結果、代役を立てないことで正式に決まった。 志村さんは来週以降も回想シーンを含め何度か出演するほか、撮影ができなかった分については、共演者やナレーターによるセリフや古山を励ます手紙などで登場するものとみられる。“志村さん効果”もあって、7日の放送回は平均視聴率が21・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と番組最高を記録した。 「エール」の撮影再開時期の見通しなどは、週明けか緊急事態宣言の期限見直しが検討される14日前後にも同局から発表される見込み。6月に放送を一時中断し再放送でつなぐ可能性もあるが、志村さんは今や、主人公だけでなく「エール」自体にもエールを送る貴重な存在になりつつある。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 志村けんさん、「エール」続投正式決定 来週以降も代役立てず登場