吉村大阪府知事、第2ステージ強調「ウイルスと共存する道を選ばざるを得ません」

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吉村大阪府知事、第2ステージ強調「ウイルスと共存する道を選ばざるを得ません」
対策本部会議後、会見する大阪府の吉村洋文知事=大阪府庁(撮影・寺口純平) 【拡大】

 大阪府の吉村洋文知事は14日夜、府庁で行われた新型コロナウイルス対策本部会議後に会見を開き、「感染症の拡大を抑えながら社会経済活動を徐々に戻しつつ、この2つを両立させながらウイルスと共存を図っていく」と“第2のステージ”に入ったと述べた。 冒頭「本日、大阪モデルの7日間連続の基準を達成致し、緑の信号をともすことができました。通天閣、太陽の塔、緑のランプ、緑の信号をつけることができました」と府民の協力に感謝し、「ワクチンや有効な治療薬ができるまでの間、つまり、コロナウイルスをコントロールのもとに置くまでの間、我々はこのウイルスと共存していかなければならない。ゴールではなく、スタートしての第一歩を踏み出した」と語った。 さらに「5月2日ごろに退院する人と陽性人数が逆転しました。クロスの地点、ここがひとつの大きな分岐点だったと思います。ワクチンについては7月から治験を開始しますが、有効なワクチンがあるわけではありません。ですので、この新型コロナウイルスと共存する道を選ばざるを得ません。好むと好まざるにかかわらず共存しなければならない」と訴えた。 休業要請の解除については「社会経済を動かさなければ、こちらのほうで失う命があります。僕らのような政治家や公務員はずっと給料が保証されていることが前提であれば、自粛を続けることも不可能ではありませんが、そうじゃない人たちがいる、ということも我々は認識しなければなりません」と政治判断を下す覚悟を示唆。「今後、第2、第3の波がでてくる可能性があるし、その可能性があることは許容しなければならないと思っています。今回、解除することによって、どっかでまた、クラスターが発生すると僕は思います。どっかでまた感染者が増えてくると思います。あー、吉村が解除したからそうじゃないの、といわれることがあるかもしれませんが、その批判は受けようと思っています」とし、「医療崩壊を防ぐという基準を明確に立てて、数値目標をたてて、その数値の中でなんとかウイルスを抑え込んで社会経済活動を徐々に戻そう、これが僕の進むべき道だというふうに思っています」と大阪モデルの履行を約束した。 また、府民に対しては「極力8割程度の接触の機会の低減をぜひ目指していただきたいと思います。特に不要不急の帰省や旅行はひかえてもらいと思います。府県をまたいだ移動、これはできるだけ避けてもらいたいと思います」と引き続き外出の自粛を要請。接待を伴う飲食店について「明らかにクラスターが発生したのが夜の接客を伴うお店です。クラスターが発生したら非常に見えにくいという特徴もあります」と緊急事態宣言期間中は利用を控えてほしいと訴えた。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 吉村大阪府知事、第2ステージ強調「ウイルスと共存する道を選ばざるを得ません」