WHO、資金や協調に打撃…米、唐突な関係断絶宣言

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WHO、資金や協調に打撃…米、唐突な関係断絶宣言
 世界保健機関(WHO)は、トランプ米大統領による唐突な関係断絶の宣言を受けた反応を公式には示していない。米国が実際に脱退すれば、WHOによる新型コロナウイルス感染症などへの対応で資金面の悪影響が出るほか、各国との情報共有や協調に大きな打撃となる。 トランプ氏が18日付でテドロスWHO事務局長に宛てた書簡では「30日以内に、大規模かつ実のある改善を誓約しない場合には、資金拠出停止を恒久的なものとし、脱退も検討する」としていた。文言通りなら来月17日が期限とみられていた。 WHOの中国への対応に不満を募らせるトランプ氏だが、WHOは加盟国に対し指示や命令を行う権限はなく、感染症発生などの情報の入手も各国当局に大きく依拠している。情報提供が滞ることを避けるため、各国の感染症対応に対する批判などはほとんどしない。日本に対しても、クルーズ船の集団感染が発生した際、公の場では一切苦言を呈さなかった。 トランプ氏自身も、1月には中国の対応を称賛していた。世界最大の被害が出ている米国の惨状から自国民の目をそらすため、中国やWHOへの責任転嫁を行うような今回の動きで、ウイルス対策で国際的な足並みの乱れが生じることが現実味を帯びる。世界的な大流行を食い止めるために死活的に重要な各国間の協調に計り知れない影響が及ぶことが懸念される。(共同)
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) WHO、資金や協調に打撃…米、唐突な関係断絶宣言