米動画配信大手、「風と共に去りぬ」配信停止に 人種偏見理由

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米動画配信大手、「風と共に去りぬ」配信停止に 人種偏見理由
 米動画配信サービス大手「HBOマックス」は10日までに、人種偏見を含んでいるとして、映画「風と共に去りぬ」の配信を停止したことを明らかにした。白人警官による黒人男性の暴行死事件を受け、全米で抗議デモが広がったことへの対応とみられる。配信を再開する際は、歴史の説明などを付け、オリジナル作品のまま配信する方針という。 米エンターテインメント業界ではこのほか、警察の犯罪捜査を扱ったテレビのドキュメンタリー番組が打ち切られるなど「提供コンテンツを見直す動き」(ウォールストリート・ジャーナル紙)が相次いでいる。 「風と共に去りぬ」は、米国の南北戦争のころの南部を舞台に、農園主オハラ家の令嬢スカーレットの半生を描いた作品。スカーレット役をビビアン・リー、相手役のレット・バトラーをクラーク・ゲーブルが演じた。原作はマーガレット・ミッチェルの長編小説。 1939年に公開され、米アカデミー賞を多くの部門で受賞した。一部で奴隷の描き方に対する批判的な見方もあった。 著名脚本家のジョン・リドリー氏がロサンゼルス・タイムズ紙への寄稿で、奴隷制のあった南北戦争時の南部を美化し、人種への偏見を固定化しているとして配信停止を求めていた。同氏は19世紀の黒人奴隷の運命を描いた映画「それでも夜は明ける」の脚本を手掛けた。 HBOマックスの広報担当者は「『風と共に去りぬ』は、不幸にも米社会で一般的だった民族や人種への偏見の一部を描いている」と説明した。 HBOマックスは、米通信大手AT&T傘下のワーナーメディアが5月に始めた動画配信サービス。(共同)
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 米動画配信大手、「風と共に去りぬ」配信停止に 人種偏見理由