志村けんさんに東村山市名誉市民　渡部市長発表、２５日正式決定

　新型コロナウイルスによる肺炎のため３月２９日に死去したタレント、志村けんさん（享年７０）の故郷、東京・東村山市の渡部尚（わたなべ・たかし）市長（５８）が１９日、同市役所で会見。志村さんに名誉市民の称号を贈る議案を６月定例議会最終日の２５日に上程することを発表した。　当日、議会の同意を得て正式に決定。その日に志村さんの遺族が表彰状を代理授与することになる。名誉市民は同市の名誉市民条例に定められた称号。過去２人に贈られたが、死後は志村さんが初めてだ。　渡部市長は６年前にも名誉市民を打診したことがあると明かし「でも、そのときは本人から『そういう柄ではない』と断られました」と告白。ただ、志村さんは現在、同市内の先祖代々の墓に眠っており、今回、実兄が「東村山に戻ってきたので受けていいだろう」と了承してくれたという。　渡部市長は「志村さんは自らの死をもって新型コロナの恐ろしさを全国に知らせた。改めてご冥福をお祈りします」と追悼。銅像や記念碑建立案も市民から持ち上がっているが、それについては「今後、協議していきたい」と話すにとどめた。