史上初!藤井七段、4期連続ランキング戦V 杉本八段との2度目師弟対決も制した/将棋

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史上初!藤井七段、4期連続ランキング戦V 杉本八段との2度目師弟対決も制した/将棋
師弟対決を終え、感想戦を行う藤井聡太七段(左)と杉本昌隆八段=20日午後、大阪市福島区の関西将棋会館(日本将棋連盟提供)【拡大】

 将棋の高校生プロ、藤井聡太七段(17)が20日、関西将棋会館(大阪市福島区)で指された第33期竜王戦3組ランキング戦の決勝で杉本昌隆八段(51)と対局し、95手で12時間を超える熱戦を制した。藤井七段は史上初の4期連続ランキング戦優勝で、挑戦者を決める決勝トーナメントに進出。将棋界で師匠に勝つことを“恩返し”というが、2018年3月以来、2度目の師弟対決で再び勝利し、成長した姿を見せつけた。 時計の針は午後10時10分を指していた。2年3カ月ぶりとなる注目の師弟対決で12時間以上に及ぶ接戦の末、藤井七段がまたも“恩返し”した。 「大きな舞台で対局するのを非常に楽しみにしていた。一手一手しっかり指すことができた」と藤井七段は感無量の様子。さらに「本戦で結果を残していないので頑張りたい」と次を見据えた。 杉本八段は「負けてしまったのは悔しいが、(藤井七段の活躍に)代わりの楽しみができた」と感慨深そうに語った。 対局は持ち時間各5時間で、午前10時開始。藤井七段が先手だった。終盤まで互角の勝負が続くが、藤井七段は杉本八段が得意とする振り飛車戦法を攻略。残り時間5分を残して、師弟の長く熱い一日は幕を閉じた。 藤井七段はランキング戦で史上初となる4期連続優勝となり、2組への昇級も決めた。ランキング戦は竜王戦の予選に当たり、最上位の1組から6組までに分かれる。 師弟の公式戦初対局は2018年3月の王将戦1次予選2回戦。同一局面が4回現れ千日手が成立する大熱戦の末、弟子が勝利した。 2度目の対戦となった20日の藤井七段はスーツ姿だが、師匠は“勝負服”の和服。対局後の記者会見で藤井七段が「少し驚きはしたが、力がこもっている、気迫というようなものを感じた」と話すと、杉本八段は「弟子の藤井七段ということで、自分にできる満点の状態で見せておくのが礼儀かなと思った」と語った。 藤井七段は緊急事態宣言で4月以降の対局が全て延期という逆風に見舞われても強さは不変だった。師匠は「将棋で(藤井七段を)指導することはだいぶ前からない」と明かした。 藤井七段は最年少タイトル挑戦者として8日に開幕した第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)で渡辺明棋聖(36)=棋王・王将=に挑んでいる。王位戦でも挑戦者決定戦まで進んでいる。“怪物”は師匠を超え、さらに快進撃を続ける。★勝負メシ 夕食は「バターライス」 藤井七段が昼食にオーダーしたのはやまがの「天とじ丼と冷たいうどんのセット」(1050円)で、杉本八段は鰻ふな定福島庵の「うなぎ丼」(1650円)。午後6時前からの夕食では、両者とも関西将棋会館1階にあるレストランイレブンに注文。藤井七段は「バターライス」(マッシュルーム抜き、900円)、杉本八段は豚肉の天ぷらにごまだれがかかった「珍豚美人(ちんとんしゃん)Aセット」(ライス、みそ汁付、1400円)。杉本八段は昼食、夕食ともスタミナ系を選んだ。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 史上初!藤井七段、4期連続ランキング戦V 杉本八段との2度目師弟対決も制した/将棋