藤井七段、2つ目タイトル挑戦決めた 王位戦・挑戦者決定戦で永瀬二冠を撃破/将棋

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藤井七段、2つ目タイトル挑戦決めた 王位戦・挑戦者決定戦で永瀬二冠を撃破/将棋
王位戦挑戦者決定戦で永瀬二冠を破り、感想戦で対局を振り返る藤井七段=東京・渋谷区(日本将棋連盟提供)【拡大】

 将棋の高校生プロ、藤井聡太七段(17)は23日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第61期王位戦の挑戦者決定戦で永瀬拓矢二冠(27)=叡王・王座=を127手で破り、8日に開幕した第91期ヒューリック杯棋聖戦(産経新聞社主催)五番勝負に続く、2つ目のタイトル挑戦を決めた。木村一基王位(47)に挑む七番勝負は、7月1日に地元の愛知県で開幕。「格別の喜び」と笑みをこぼした。 破竹の勢いは止まらない。藤井七段が棋聖戦に続き、王位戦でもタイトル挑戦を決めた。 偉業を果たした終局後の会見では、ちょうど30歳差となる木村王位との戦いに向け「年は離れていますが、盤上では全力でぶつかっていきたい」と力強く口にした。 永瀬二冠とは因縁の再戦だった。藤井七段は公式戦初対局となった4日の棋聖戦挑戦者決定戦で勝利。この日も雪辱を期した相手と互角の展開が続いたが、終始落ち着きを失わず、終盤は正確な差し回しで永瀬二冠を投了に追い込んだ。永瀬二冠は「力負けという印象。追いつけるように頑張りたい」と藤井七段をたたえた。 初手合いとなる木村王位は昨年9月、7回目のタイトル挑戦の末、最年長の46歳3カ月で初タイトルを獲得した“中年の星”。一方の藤井七段は、8日に勝利した棋聖戦五番勝負第1局で、17歳10カ月20日の最年少タイトル挑戦新記録を打ち立てたばかり。注目の「最年長VS最年少」の激突となる。 王位戦の七番勝負は2日制で、持ち時間各8時間の戦いは初体験。それでも藤井七段は「じっくり考えられるのは楽しみです」と臆さない。7月1、2日の第1局は、地元・愛知県の豊橋市で行われる。「地元でタイトル戦を指せるのは格別の喜びです」と感慨深げだ。 藤井七段が棋聖、王位の両タイトルを獲得すれば、タイトル2期獲得の条件を満たし、史上最年少での八段昇段さえ実現する。18歳3カ月の現記録を保持する加藤一二三・九段(80)は「藤井さんはいま絶好調。大事な局面で勝ち目のある戦い方ができる。棋聖戦五番勝負では3連勝でのストレート奪取もあり得る」と話す。 快進撃を続ける17歳が、渡辺明棋聖(36)=棋王・王将=に先勝して迎える注目の第2局は28日。五番勝負の流れを左右する大事な一局へ向け、弾みをつけた。王位戦 将棋の棋戦で、八大タイトル戦の1つ。全棋士と女流棋士2人が参加して予選トーナメントが行われ、勝ち上がった8人とシード棋士4人が挑戦者決定リーグに出場。紅白に分かれて対戦し、紅白リーグの優勝者同士で挑戦者決定戦を行い挑戦者を決める。挑戦者と王位は七番勝負を行う。1960年度から開催。最多優勝は羽生善治九段の18期、最長連覇は大山康晴15世名人の12連覇。持ち時間は予選4時間、タイトル戦は8時間(2日制)。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 藤井七段、2つ目タイトル挑戦決めた 王位戦・挑戦者決定戦で永瀬二冠を撃破/将棋